一般的な住宅の室内は、「白い」というイメージがありませんか?
壁紙(クロス)は、白やクリーム色などのほうが、部屋が明るく効果がありますよね。
しかし一方で、少しでも汚れると目立ってしまいますし、長い年月のうちにだんだんと黄ばんでくるというデメリットもあります。
今回は、壁紙の寿命や張替え時期、そして張り替えるメリットについて見ていきましょう。
1.壁紙(クロス)が汚れる原因
壁紙は、「クロス」とよぶこともありますが、この記事では「壁紙」に統一させていただきます。
まずは汚れる原因として主なものをご紹介します。
●接触による汚れ、キズ
汚れた手で触ってしまったり、コーヒーなどをこぼしたときにしぶきがかかるなどすると、壁紙に汚れがついてしまい、場合によっては汚れが取れなくなることがあります。
また、何かモノが当たるなどして、破れたりキズつくことがあります。
ペットや小さいお子様がいるご家庭では、壁紙の傷みが早い傾向があります。
●タバコによる汚れ
室内でタバコを吸う習慣がある場合は、壁紙ににおいがついたり、ヤニで黄色っぽく変色していくようになります。
●カビ
日当たりがよくなかったり、不在がちで窓や雨戸を締め切ることが多い部屋の場合、湿度がじゅうぶんに下がらず、壁紙にカビが生えてくることがあります。
壁紙が黒や茶色っぽく変色しているようなら、カビを疑った方がよいでしょう。
しかし、カビは、実は壁紙だけでなく、その下の建材から発生しているケースもあります。
建材がすでに湿気により傷んでカビが生え、壁紙を黒っぽく変色させてしまっていることもかんがえられるのです。
この場合は単なる壁紙の交換では済まず、壁の修理から必要になることも考えられます。
2.壁紙を貼り替えるタイミング
張替えのタイミングは、壁紙の傷み具合にもよりますが、5年~10年ほどで張替えを検討するのがおすすめです。
しかし、においや汚れが気になったり、目立ってくるなら、一般的な寿命を迎えていなくても、壁紙の張替えを検討したほうがよいでしょう。
最近では、さまざまな機能がついた壁紙が各メーカーからラインナップされています。
たとえば、汚れや破れに強いもの、においがつきにくく消臭効果があるもの、撥水加工されているものなど実に様々。
しかし、こうした機能にもやはり寿命があり、およそ10年くらいだと言われています。
機能性を重視するなら、汚れていなくても10年ほどで張替えを検討してみましょう。
3.壁紙を貼り替えるメリット
壁紙の汚れの原因や張替えのタイミングについて見てきましたが、それでもついつい先延ばしにしてしまいがちですよね。
ここでは、壁紙を貼り替えるメリットを3つご紹介しますので、前向きに検討してみてください。
●部屋全体の印象が明るくなる
壁紙は、お部屋全体の印象に強く影響するもの。
壁紙を新しくすれば、部屋が明るく清潔な雰囲気にガラリと変わるのでおすすめです。
張替える際、おしゃれな北欧風やカントリー風などの柄物を選んで、お部屋の印象を変えてみるのもよいですね。
●壁紙の下地である建材へのダメージを防ぐ
壁紙を貼り替えることは、その下地である建材を守る効果が高まります。
古い壁紙にはいつのまにかキズや穴が空いていたりするもの。
壁紙のほころびから湿気が下地の建材にダメージを与えてしまうこともあるので、定期的に張り替えるほうが住まい全体の寿命を延ばすことにつながるでしょう。
●消臭機能や防水機能が改善される
壁紙には、撥水加工や消臭機能付きなど、様々な機能を持つものがあります。
しかしこうした機能は永久的なものではありません。
壁紙に機能性を求めるなら、やはり定期的に張替えを検討したほうがよいでしょう。
4. 壁紙を貼り替える部屋からは、荷物を運び出しておくのがおすすめ
いよいよ部屋の壁紙を貼り替えることになったら、その部屋の家具や荷物は可能な限りすべて運び出しておくのがおすすめです。
古くなった壁紙をはがすときは、どうしても壁紙や接着剤などのカスやほこりがたくさんでてしまうので、それがお部屋の家具や荷物にかかってしまうのです。
業者さんは、カバーをかけるなどして可能な限り対策してくれますが、それでもいくらかカスやほこりがついてしまうもの。
できれば、壁紙を変える日までに、予め部屋の荷物をほかの部屋に移動させるなどして、何もない状態にしておくのがおすすめです。
窓のカーテンも外しておいた方がよいでしょう。
業者さんは、壁紙の貼り替えで出たホコリなどは掃除していってくれますが、終わった後自分でも軽く掃除機がけをするのもよいですね。
まとめ
壁紙は、生活しているうちに徐々に汚れていったり、キズついたりカビが発生することもあります。
壁紙に備わっていた機能も、年月とともに徐々に失われていくため、定期的に壁紙を貼り替えるのがおすすめです。
張替えの際は、ホコリが出るため、部屋から家具や荷物をほかの部屋に移動させておくのがおすすめです。